コラム

光老化と自然老化

2020.01.14

           

 

光老化と自然老化

皮膚も心臓や肺・大腸などの他の臓器と同様に、加齢とともに老いていきます。

この皮膚の老化には、「光老化」と「自然老化」があります。
まずはこの2つの老化の違いを見ていきたいと思います。

(表)


(表)と見比べると、上記に掲載した女性の写真は「光老化」の特徴がとてもよく表れています。

また実際の肌を思い浮かべてみても、
太陽光に当たりにくい太もも・腕の内側・お尻などの肌は、
色が白くて柔らかく、細かいしわはあるものの深いしわはなく、
若い人もお年寄りの方もさほど変わらない状態です。
これらのことからも、太陽光が肌の老化を招くことが解ります。

「自然老化」は食い止めにくいものですが、
「光老化」は何歳であっても今後起こり得るものに対し、
予防によって進行を遅らせることができます。

 

光老化の予防

「光老化」を予防するには、太陽光にできる限り当たらない対策が必要です。

◇UVB・UVA、できれば近赤外線(NIR)にも有効な
 日焼け止め(サンスクリーン剤)を使用する
◇日傘をさす、長袖の衣服・帽子を着用する     など

(参考)サンスクリーン剤の選び方・使い方
https://www.hikari-rouka.org/knowledge/sunscreen/

 

「肌の老化」8割は太陽光が原因

しみ、しわ、たるみなどの肌の老化現象は、加齢による影響は2割程度しかなく、
8割が光老化によるものです。
また、皮膚がんの8割程度は、日光に当たる部位に発症することが知られています。

他の臓器と異なり、肌の老化の光老化対策を行うことで8割は防げるのです。

SPF15、PA+以上の紫外線防御効果のあるサンスクリーンを日常的に使用することで、
この光老化を予防できることが明らかになっています。

(参考)
「光老化コンセンサスステートメント」
日本香粧品学会誌 Vol. 41, No. 3, pp. 244–245 (2017)
http://www.jcss.jp/journal/pdf/4103/41_244_all.pdf


大切なのは、日常的に対策を行うことです。

 

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